金田一耕助図書館・開架図書の部屋

角川文庫「緑 三〇四 横溝正史」(昭和46- )

装幀:河野通泰


角川文庫「八つ墓村(角川書店)30nd Apr. S46
角川文庫「八つ墓村」表紙

収 録 作
  • 八つ墓村
  • 解説(大坪直行)

※ ネットオークションでは、やたらと高値がついている角川文庫「八つ墓村」の初版です。オークションの出品画面で見なれている方も多いでしょう。
 今さら、しかも単独で画像をアップしたのは他でもない、喜国雅彦先生の古本エッセイ集「本棚探偵の冒険」(双葉社刊)で、この本についての記述があり、
 「ネット上に何百もある古本のサイトでも、この本の入手報告は僕を含めて四件しかありません」(P.351)
 と自慢げに書かれていたので、ウチは古本サイトではないのだけど、その向こうをはってみました。
 喜国さんを始めとする、古本サイトの「八つ墓村」オーナーの皆さんに勝てるところといえば、入手価格がたったの
100円だったということくらいでしょうか。
 水道橋から神保町へと通じる白山通り沿いの古本屋で、本棚に並べる直前で、地べたに平積みになっていた文庫の山の中から見つけて、表の100円均一の文庫に混ぜてレジに出しただけです。レジのバイトのおにーちゃんが、三冊で300円ですと言ったのも、ちゃんと聞きました。
 角川文庫初版「八つ墓村」をお捜しの皆さん、幸運はどこに転がっているかわかりません。あまり高い買い物をされないようにね。

※ 表紙画像は、紹介のための引用です。この件について、関係各位からのお問い合わせは、こちらをクリックして下さい。

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