金田一耕助図書館・開架図書の部屋

講談社「新版横溝正史全集」(昭和49-50年 第1巻−6巻)

装幀:宮田雅之


新版横溝正史全集1「真珠郎」(講談社)22nd May. S50
「真珠郎」表紙

収 録 作
  • 恐ろしき四月馬鹿
  • 丘の三軒家
  • 悲しき郵便屋
  • 山名耕作の不思議な生活
  • 川越雄作の不思議な旅館
  • 芙蓉屋敷の秘密
  • 広告人形
  • 飾窓の中の恋人
  • 犯罪を漁る男
  • 断髪流行
  • ネクタイ綺譚
  • あ・てる・てえる・ふいるむ
  • 角男
  • 真珠郎
サロメに差し出されたヨカナーンの首さながらの真っ赤な雲。あの日の夕焼けは血みどろの惨劇の兆しだった――。乙骨三四郎に誘われ信州に旅立った私のまえに残忍な殺人図絵が繰り広げられる。暗闇のなか蛍火に包まれて柳の下にたたずむ美少年真珠郎。社会への復讐をもくろむ湖畔の邸の主人鵜藤、美しい瞳に憎悪を秘めた姪の由美。彼女を愛し、事件に巻き込まれてしまった私は意外な事実を知る。
(裏表紙梗概より・原文ママ)

新版横溝正史全集2「白蝋変化」(講談社)22nd Jun. S50
「白蝋変化」表紙

収 録 作
  • 白蝋変化
  • 双生児
  • 丹夫人の化粧台
  • 面影双紙
  • 鬼火
  • 蔵の中
  • かいやぐら物語
  • 貝殻館綺譚
  • 蝋人
  • 面(マスク)
妻殺害の罪で死刑を宣告された老舗べに屋の主人諸井慎介。恋人の六条月代は刑務所からの奪還を計画する。ひそかに掘った地下道。だがそこから出てきたのは、あらゆる罪名を背負い不思議な魔力を持った男、白蝋三郎だった。この脱獄に市民は恐れおののく。そのさなか、べに屋血縁の踊子が殺された。現場には白蝋三郎と、奇怪な美少年が……。血統にすがるべに屋一族の厳しい鉄則が悲劇を生む。
(裏表紙梗概より・原文ママ)

新版横溝正史全集3「夜光虫」(講談社)22nd Jun. S50
「夜光虫」表紙

収 録 作
  • 夜光虫
  • 蜘蛛と百合
  • 首吊船
  • 薔薇と鬱金香
  • 焙烙の刑
  • 三十の顔を持った男
  • 広告面の女
華やかに夜空をいろどる両国川開き。花火見物の納涼船に飛び込んできたのは、捕縛のままの美少年鱗次郎だった。その彼を諏訪鮎子はかくまう。だが、執拗につけねらうひょっとこ長屋の住人たち。ゴリラ男も現われてついに殺人事件が――。肩の人面瘡に財宝の謎を秘める鱗次郎を、一心に慕う美しい唖娘琴江。ふたりの親が果せなかった恋。親子二代にわたる執念の恋が凄惨な地獄絵巻を展開する。
(裏表紙梗概より・原文ママ)

新版横溝正史全集4「仮面劇場」(講談社)22nd Apr. S50
「仮面劇場」表紙

収 録 作
  • 一週間
  • 悪魔の設計図
  • 双仮面
  • 孔雀屏風
  • 仮面劇場
あかね色に燃えあがる瀬戸内の海に漂う一葉の小舟。薔薇に包まれたガラスの柩を載せて……。海の精かと見まごうばかりの美少年、盲聾唖の三重苦を背負った虹之介の生き葬礼であった。謎を秘めた彼の前に次々と繰り広げられる凄惨な毒殺事件。虹之介の発散する妖気は魔界の使者のように悲劇の種子をまく。この怪事件にたちむかう由利先生と三津木俊助の名コンビ! ほかに四編を同時収録。
(裏表紙梗概より・原文ママ)

新版横溝正史全集5「本陣殺人事件」(講談社)22nd Mar. S50
「本陣殺人事件」表紙

収 録 作
  • 神楽太夫
  • 本陣殺人事件
  • 蝶々殺人事件
  • 明治の殺人
  • かめれおん
江戸時代からの宿場の本陣であった一柳家。事件は雪の婚礼の夜におこる。すべて紅殻で塗られた離家に無慚にも斬り倒されていた花婿と花嫁。枕元には金屏風が引き回され、家宝の名琴”おしどり”が――。残された三本指のなまなましい血痕が意味するものは? 一族の血が古い家風に息づく。この”密室殺人事件”にお馴染金田一耕助は! すべてのトリックを読者に公開して迫る本格派。
(裏表紙梗概より・原文ママ)

新版横溝正史全集6「獄門島」(講談社)22nd Jan. S50
「獄門島」表紙

収 録 作
  • 女写真師
  • 消すな蝋燭
  • 蝙蝠と蛞蝓
  • 探偵小説
  • 黒猫亭事件
  • 獄門島
戦友・鬼頭千万太の死を伝えるため、獄門島へと渡った金田一耕助が見たものは―― 座敷牢の狂える彼の父親。美貌で奇矯な三人の彼の妹、月夜、雪枝、花子。勢力を二分する大網元同志の隠微な確執。戦友の謎の遺言はまがまがしい翼を拡げ、三人の娘は巧妙悪質な三つのトリック、そして意外な三人の犯人によって、妖異無残な姿で次々に殺されていく。他に「黒猫亭事件」等、五編を同時収録。
(裏表紙梗概より・誤字含めて原文ママ)

※ 表紙画像は、紹介のための引用です。この件について、関係各位からのお問い合わせは、こちらをクリックして下さい。

(C) 2004 NISHIGUCHI AKIHIRO