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みんなのドラマレビュー!
東宝映画「犬神家の一族」

 
 2006/12/16、30年ぶりにリメイクされた「犬神家の一族」が公開されました。
 30年前の映画のファン、初めて石坂金田一を目にするファン、感想はさまざまと思われます。
 いつもはドラマ作品へのレビューを皆さんから募集していますが、せっかくですのでリメイク版「犬神家」についても同様に感想を募集させていただきます。
 
 レビュー掲載をご希望の方は、木魚庵までメールでお願いいたします。
 このコーナーに関しては、対象の映画、及び原作についてのネタばれを解禁します。そして、比較のため、76年版「犬神家の一族」についても自由に語っていただいてかまいません。同じ原作でも他の映画やドラマなどについては、未見の方もいますのでネタばれはご遠慮ください。
 絶讃だけでなく、批判・批評OKです。ただし誹謗中傷は当方でチェックします。
 
 
「犬神家の一族」レビュー
楠原さん
 
う〜ん、どうなんだろう、これ。作る必要あったのかな。
ってゆうのが、正直な感想です。
脚本もほとんど一緒でしたが、少し変わってましたね。でも、前の方が確実に良かった気がします。
なんかいろいろとカットされてましたが、一番腑に落ちなかったのは佐兵衛翁の過去があっさりし過ぎてたとこですね。
タイトルあけの写真による説明部分といい、野々宮夫妻との関係といい、あの辺の描写がけっこう重要だったのに、なんでカットしたんだろう?
あと、配役に関しては、やっぱり松島奈々子はないですね。
なんかあんまり存在感が感じられなかったなぁ。まだ稲垣版の加藤あいの方が良かった気がする。
でもやっぱり珠世役は島田陽子さんに勝る人はいないってことを改めて実感しました。

なにより、小夜子と並んだときのカットは誰しもが確実に違和感を感じたのではないでしょうか。
あれほどの身長差を考慮するなら、あれは引きの画にするべきではなかったと思います。

あと、はるが上品過ぎって感じがして、ちょっとなじめませんでした。

悪いところばかり書くのもなんなので、良いところも書きます。
まず一つ目に、映像が思ってたより真新しい感じの映像ではなかったことですね。
一番危惧していたところなので、まずはそこは安心して観れました。
二つ目は、これは個人的なことなのですが、松坂慶子さんがけっこう目立ってたことです。
あの方はやっぱりキレイで華がありますねぇ。たぶんあの人が出てなかったら、観に来たことを後悔してたかも。
あと、やっぱり石坂&加藤のコンビはいいですねぇ。やっぱ金田一シリーズはこうでなくちゃって思いました。
観てて安心します。
稲垣版も好きなんですが、やっぱり石坂&加藤コンビがいいですね。例えるなら、市川版は本家で、稲垣版は別荘みたいなものでしょうか。
でも、市川版金田一シリーズを何度も観過ぎてるせいか、最近大河ドラマにでてる加藤武さんをみてると、等々力さんに見えてしまいます。
ラストの終わり方は、けっこう好きでした。でもなんか、市川監督が、自分の中の金田一に終止符を打ったようにもみえて、どこか残念な気持ちを感じてしまいました。

もしまた石坂さんで金田一を撮る機会があるなら、是非「八つ墓村」をつくっていただきたいですね。
豊川さんのも悪くはないのですが、加藤さんの隣はやっぱり石坂さんがいないと。
あと、もし「八つ墓村」をつくるなら、ラストの洞窟シーンを描くか、慎太郎と美也子の描写をもうちょっと軽くしてもいいので、辰哉と典子のストーリーをもう少し重視して欲しいです。あの二人の話があってこその「八つ墓村」なので。
 

「犬神家の一族」レビュー
和田さん
 
2006年版「犬神家の一族」のレヴューを書かせて下さい。

旧作は、自分が9才の時親と2回映画館に行きました。
八つ墓村(松竹)や他の市川作品同様、子供心に「おどろおどろしさ(例えば佐清のゴムマスク等)」の印象が強い中に、飄々とした石坂金田一をはじめ、橘警部(今作は等々力警部)の加藤武さんだったり、はる役の坂口さんだったり、コメディリリーフが随所に盛り込まれて、単なる怪奇映画に止まらなかった点が、まさしく後々まで自分が「市川×石坂」金田一シリーズに魅せられてきたのです。

そして、今作は公開の2週間ほど前に上映された試写会で観たのですが、一言「残念」でした。あくまで、私見、主観的な感想ですが「石坂金田一年取り過ぎ・・・当たり前ですが」「はる役の女優さんセリフ棒読み」「佐清=静馬 しゃべりすぎ」「小夜子役の女優さん、前作の女優さんを意識し過ぎ」「佐兵衛翁の生い立ち、回顧のカッ
トで犬神家の奥行きが乏しい」「ロケをした上田の町が30年前に比べてどうしても新しい=オープニングの金田一登場シーンのバックの蔵が茶色で露出した土壁から新調した白壁」また那須ホテルが実物からセットに、珠世が湖で溺れるシーンがストップカットの編集(後に続く若林殺人を際だたせるための演出)から今作は普通に流れる描写、しかも今回の珠代は穴の空いたボートから金田一のボートに移る際、湖に入らず、うまく乗り移る(猿蔵の出番必要なし)などなど

それと、今作で石坂氏は「金田一=天使」を人間に近づけようとした。生まれ育ちのいい人間像を意識した、とありますが、それでは旧作の金田一像との連動が損なわれます。例えば「病院坂」でのシーン、日夏黙太郎とのやりとりで「僕の家は貧しかった」「子供の頃両親と別れた」といった生い立ちとの矛盾が起こります。そして、なによりもそうした不遇を経験した金田一だからこそ「犯人の気持ち」にも同化、共感できたのだと思います。そうした点が今回は感じられなかった。

そして最後のシーン、弁護士事務所での古館さんとのやりとり、旧作では探偵料のほかに古館さん個人が「お礼」渡し、それを「5人の犠牲者を出したことを悔やんでいる」と金田一が断り、最後に「堪忍してくだい」となるのを、古館の個人のお礼がカットされて、単に「堪忍してください」と謝っているのが非常に不自然だった。さらに、その後、弁護士事務所で「送別会」をするくだりは「驚愕」したとしかいいようがありません。

しかも、珠世、猿蔵、はる、警部さんが一同に弁護士事務所に集まるなんて、「ありえない!!!」旧作は駅へ見送りに一同が集まるシチュエーションで、それを拒んだ金田一が早い便で汽車に飛び乗ってジエンド・・・。その後、駅に集まったみんなが唖然とする・・・シーンを観る側の想像に任せたのに、それを描写してしまったのは・・・うーむ。

キネマ旬報での作品評で「トレース」に近い、といっていますが、まさしく大半がそうだと思います。これは、商業的でもなく、観るためでもなく、御年90才を超える市川監督のマニアックすぎる「手直し」でなかったのか、そう思わなければ自分を納得させられません。

さらに、音楽。大野雄二の「愛のバラード」は素晴らしい。しかし、中で使われている効果音だったり、BGM、竹子が冒頭で引いている曲(市川版八つ墓村では多治見家居候の里村典子が弾く琴と同じ曲=オマージュ)など、全編に渡って緊張感がなかったのは残念である。

ああ、書き出したらキリがないのでこれくらいにしておきます。

でも、公開前のドキドキ、ワクワク感をこんなに感じたのは40年近く生きてきて初めて、といってもいいくらいの期待感がありました。このことは一瀬プロデューサーはじめスタッフのみなさまに感謝せねばなるまい・・・。

長々と失礼しました。
 

『犬神家の一族』(2006年版)感想
スティロウ
 
石坂浩二さんの金田一耕助が銀幕に現れた瞬間、感動がこみあげてきました。
思わず、「お帰りなさい!」と叫びたくなりました。
今は閉館してしまったの或る東宝系映画館で『病院坂の首縊りの家』を1979年見た時、「ああ、これで石坂金田一とはお別れなんだなあ」と子供心に寂しさを痛感したことをよく覚えています。
あれから27年。大スクリーンに帰ってきてくれた、石坂金田一は、暖かさと繊細さが更に深まっていたので、嬉しかったです。
「石坂さんのあったかい耕助と再会が成り立った」、ということだけでも、自分にとっては嬉しい大事件で、今回の映画は有り難い作品です。

加藤武さんも若々しくて、情熱的でした。大滝秀治さんは前回の大山神主が飄々とした魅力もある人物だったのに対して、今回は慎重な性格として演じ分けておられたように思いました。三條美紀さん・草笛光子さんの重厚な存在感も印象的です。1976年版にも出演されたこの五人の方は、スクリーンに現れた瞬間から、「横溝世界」の雰囲気を見事に表現されるので、「流石だなあ」と思いました。

はる役の深田恭子さんは、可愛いのですが、この役に求められているのは「かわいらしさ」だけではないと思うんですね。坂口良子さんは石坂さんとの会話で観客の緊張を和らげる空気や表情の豊かさを自然に表わされました。歩き方も素晴らしかった。

富司純子さんは粘り強い表現が心に強く残っています。原作の松子は「しんねりと強い」女性ですが、市川監督の犬神松子像は、「父佐兵衛の怨念と戦って罪を犯してしまった可哀想な女性」です。今回の新作でも「可哀想な松子」として描かれていますが、富司さんの松子はピリピリした性格や粘り強い話術、煙管をくゆらす仕草等、原作の松子像を想起させてくれるシーンも多かったことに嬉しさを感じました。

佐兵衛役は三國連太郎氏の重厚深遠な至芸が今も強烈です。冒頭の臨終の場面では無言の演技に最愛の孫娘珠世を思う気持ちが溢れていました。
小沢栄太郎さんの古館弁護士の篤実な性格は、思い出すたびにしみじみと感銘を与えてくれます。横溝先生の旅館の主人も滋味が豊かでした。
1976年版は単に「豪華キャスト」であるだけでなく、豪華な出演者が演技合戦で豊かにそれぞれの花を咲かせていたのです。これに対して2006年版は「豪華」なだけで、「空洞」「マネキン」のような不充足感を感じずにはおれませんでした。

最大の欠点は、ヒロイン珠世役のミスキャストです。市川監督の描く珠世は原作の珠世とも微妙に違い、「清純無垢な女性」です。松嶋菜々子さんの珠世には「清純無垢」な心が全くなかった。表情がわざとらしく、台詞回しにも優しさが感じられなかった。

島田陽子さんは表情の美しさだけでなく、内面的な心の清らかさも見事に表現されていたことを実感しました。

2006年版はヒロインの配役を始め描写の迫力不足等問題点も多いのですが、金田一役の深さとでは、殊に素晴らしい作品である、とも思います。
石坂さんの演技の豊かさ・優しさに、30年の年月において醸成された、芸の歩みを仰ぎます。
そして、その年輪のような重厚な至芸に触れえたことに深く感謝しています。
 

「犬神家の一族」レビュー
やまchan
 
犬神家の一族、1月8日19時、ユナイテッド・シネマとしまえんにて鑑賞。

これを観る前、うちの親が「昔のとおんなじ」と言ったのを聞いてたのですが
(ちなみに、親は本作を観てもいません)
実際に観てみると、そう言われるのも納得してしまいますね・・・。
でも、小夜子の「んーががががが」が変更されていたのはちょっと不満でした。

ところで「おはる」についてですけど、これは完全に坂口さんの方が良かったです。

旧作では、オーバーな表情でも不自然さを感じさせないという、坂口さんの個性がよく生かされていて、良い味を出していたと思います。
それにしてもフカキョン、ほんとマイペースだよな・・・。
しかし、フカキョンは24歳ですが、坂口さんが旧作に出演した時は21歳で、3つも若かったんですね、ちょっと驚きでした。

そして、ラストで旧作にはなかったシーンが追加されていますが、古舘弁護士の最後のセリフの、しみじみとした語り口が好印象でした。あそこだけでも「観てよかった」と思えるのではないでしょうか。
 

「犬神家の一族」レビュー
華那
 
全体的に見て前作の方がいい、という意見を前提に、今作の良い部分を書きたいと思います。
悪い部分は先の方々がおっしゃっているので。

まず、竹子の夫である寅之助と、梅子の夫である幸吉が非常に良い味を出しています。二人、特に寅之助のセリフで財産分与に漏れた悔しさをすべて表し切っていますね。

それから柏屋の夫婦、木久蔵と中村玉緒。
独特なすっとぼけた感じと謎の復員兵がきたことによる張り詰めた緊迫感と温度差がありすぎ、対比が面白いです。

あと、小夜子の気が狂った後の演技、もちろん前作川口晶を越えることは出来てませんが、かなりイイ線行ってると思います。

それから佐智ですね、前から池内万作がこの役やりゃいいのにって ずっと思ってたんですよ。卑しい雰囲気がハマり役でした。

そしてエンディング、これが今回一番良かった点だと思いました。
前作の終わり方が大好きだったんですが、今回のも素晴らしい。
セリフにもあるんですが、なんというか、金田一耕助は本当に天から来た人のような終わり方なんです。
これは観てもらわないと伝わりませんねw

で、エンディングテーマ曲が今回あるんです。
前回書いた大野雄二さんの楽曲を一部まとめ直した曲です。
これがまたアレンジが素晴らしいんですよ!
新しいサントラちょっと欲しくなりましたもの。

最後に一点だけ、悪いところを。
はる!!!!!!!!!!!!!!
はる、あれは無いと思います。学芸会レベルでした。
 

「犬神家の一族」
池田恵
 
2回見ました。

1度目は、蒲田の映画館で、初日の三回目を見ました。観客は20人程度。
前作と比較しながら、台詞の違いや、細かなことをチェックしながら見てしまいました。

2度目は、新宿の映画館、ここ結構入ってました。

明るく綺麗な映像でした。まあ、綺麗というのは映画にとってほめ言葉とは限らないといいますが。

珠世役の松嶋菜々子は、いつも眉間にシワをよせ、泣きだそうとしているのか?怒っているのか?わからない、表情が仮面の様でした。
小夜子役の奥菜恵が「佐智を夫に選ばないように」と詰め寄る場面では二人の身長差がありすぎて、珠世が小夜子を見下ろす形になってしまい、どちらが問い詰めているのかわからないくらい。もっと他の撮り方があったと思うのですが。

佐清と松子はさすが実の親子競演ということで、最後の別れ場面など深い情愛が感じられました。
富司純子は横顔が綺麗ですね。

深キョンはどこでも深キョンでしたね〜。襖に割烹着をはさむシーンがあってよかったです。

石坂浩二はアップの場面以外はそう年は感じられませんでした。良く走っていましたし、素敵でした。

監督、主役が同じで30年ぶりのリメイクということで期待しすぎたのかもしれません。
 

「犬神家の一族」レビュー
シスベリー
 
ラストシーンで金田一耕助が振り返って一礼した時、思わず「あ、いえ、こちらこそどうも」と返礼しなきゃならない感覚に包まれました。あれはわたしに(観客に)向けられたものと、嬉しくなりました。
 

「犬神家の一族」レビュー
いそ
 
初日の初回に見に行きました!
今回の映画を見に行く前に、30年前の石坂金田一のDVDBOXと、原作の犬神家、ほかシリーズの原作を読みまくり心もカラダも横溝ワールドに浸かって予習をしてから行きました。
そして上映当日・・
期待を胸に始まりを待つ。
30年前の作品は素晴らしかったので今回は期待はしてなかったのですが、意外や意外。愛のバラードが美しく流れ、前半の作りこみの素晴らしさに感動!!
・・にもかかわらず後半のいきなり早くなり、だらだらとした展開にショックを受けずにはいられませんでした。特に松子夫人は堂々と大きく構えてなければならないのに余計な所でうろたえたりし、全体の軽い感じが目立った感じです。
総合的に見てやっぱり昔の方がいいかな〜。
石坂さんちょっと太りましたね・・(^_^;)
 

「犬神家の一族」レビュー
イヌさん
 
30年前同様、横溝ファンの家族を伴って本日「犬神家の一族」観に行ってきました。
感想は。。。正直言って期待外れでした。どうせやるのなら懐古主義的な前作の焼き直しではなく、まっさらの状態から新たに物語を組み立て直してほしかったです。
(もっとも「八つ墓村」レベルではご勘弁ですが。。。)

口直しに帰宅後に前作のDVDを見直してみたのですが、私が前作の大ファンであることをさっ引いても前作の出来の良さを再確認する結果となりました。

何よりも違和感を感じたのはテンポです。役者同士の掛け合い、場面のつながり、どれをとても前作の方がテンポがよく、上映時間の長さを感じさせませんでした。
テンポと言ってもただ慌ただしいというのではなく、じっくり魅せるべき場面はじっくりと、緊迫する場面では畳み掛けるようにと、しっかりと緩急が付けられていました。

緩急という意味ではサスペンスを高めるためのコメディーパートも不発。
前作では双眼鏡や生卵の下りで劇場中に笑い声が聞こえましたが、今日は寂しいくらい静かでした。。。

それから俳優陣の演技力。演出の問題もあるのでしょうが、小沢栄太郎のにじみ出るような実直さと優しさ。坂口良子のおきゃんなかわいらしさ。
三木のり平の田舎の小市民さ。草笛光子のヒステリックな性格等々。。。
前作の重厚さからするとどうしても今作が薄っぺらに見えてしまいます。

そして何よりも感じたのは画面が明るすぎること。
静馬が展望台で倒れているシーンでは珠世が懐中電灯を点けるまでもなく静馬の顔がよくわかりましたもん、趣き半減です。
見えそうで見えないチラリズムこそ美学なのに。。。

ただ前作で気になっていた点が修正されていたのは評価できます。

1:前作では菊乃は「富山で空襲で死んだ」となっていますが、
  後半静馬の口から「おふくろは俺が9歳のときに死んだ」と語られており、
  静馬が9歳のときにはまだ富山が空襲されるはずもなく矛盾しておりましたが、
  今作では「病死した」に変更されました。

2:手形比べの結果を聞いた珠世が、すり替わったままの佐清に思わず目を向け
  何かを言いかけたところで前作では佐清が珠世を睨みつけます。
  静馬ならまだしも佐清が珠世を睨みつけるというのはいかがなものかと思っていたのですが、
  今作では佐清が目を背けるという納得のいく演出に変わりました。
  
3:編集レベルが低くぶつ切りだったオープニングの「愛のバラード」がきれいに尺に収まっていたこと。

文句ばかりの新作でしたが、松子と佐清が再会するシーンではしっかり泣かせていただきました。
やっぱ本物の親子は説得力あります。キャスティングの勝利ですね。

実は上映中、松子が母に金を渡すシーンで映写機トラブルのため3分間の中断があり、帰り際に次回入場無料券をいただくと言ううれしいハプニングもあり、良くも悪くも記憶に残る作品となりました。
 

「犬神家の一族」レビュー
ちいちゃん
 
初日の初回に観に行きました。朝早いのもあって、お客さんは少なかったですが若い人達から年齢層の高い人までいらっしゃって良かった(^v^)
映画のラストも前回とは変わっていてとても良かったですよ
そして一番良かったのはとても美しい風景がスクリーンに広がってそれも見所でした
久しぶりに旅行に行ってみたい気持ちに駆られました
それから中村敦夫ファンとしては金田一の映画に彼が出演されて二重に得した気分です!!
中村さん演じるキャラは温かく金田一さんを見守ってる感じがしましたね
警察側と金田一さんのパイプ役としてとても良い味を出していたと思います
 

一足お先に「犬神家」
ZAP
 
一足お先に新作「犬神家の一族」を観てきました。
私としては「佐清展望台ノックアウト事件」の真相が30年振りに解明されたことが一番の収穫でした。
 

「犬神家の一族」レビュー
阿祐果
 
深キョンのおはるさんが、金田一さんへのお土産として持参した物に、芸の細かさを感じました。って、私だけ???
 

「犬神家」感想
山名耕作
 
初日に家族で観に行ってきました。
空席が目立っていたのが残念でしたね。
内容は期待を裏切らない出来栄えで、なんと言っても金田一耕助を演ずる石坂浩二に感涙モノでしたヨ。
前作の「犬神家」では飄々とした感じが強かった金田一でしたが、今作では「病院坂」で演じたようなの哀愁感を漂わせているように感じました。
凄惨なシーン(佐清ちゃんが仮面を脱ぐシーンなど)では恐さのあまりに娘が私の腕を強く掴んでしまい青痣ができました(笑い)。
Goodsでは「携帯ストラップ」、「佐清トレーナー」、「ピンズ」、「パンフ」、「クリアファイル」を購入しました。
その際、娘に「授業参観で佐清トレーナーを着て来たらコロす!」と猿蔵の口真似で脅されたのはココだけの秘密です。
ショックだったのは、パンフを娘と一緒に見ているときに娘が「この金田一を演じている人は金八センセー?」と石坂浩二と武田鉄也と間違えたことです。
 

「犬神家の一族」レビュー
Tarbo
 
初日に観に行って参りました。初回だったので入りはぽつぽつ年齢層は高めでした。

素直な感想としましては良くできていると思います。前作のリメイクということもあり2ちゃんねる等でも試写会を観た人の酷評があったりで不安な部分もありましたが、約2時間半の長丁場も十分に楽しめることが出来ました。
欲を言えば佐武役の葛山信吾と佐智役の池内万作は役を変わってほしかった(個人的に佐智は女たらしの男前で演じてほしかっただけなんですけどね^^;)
松嶋菜々子と奥菜恵の2ショットの場面がありましたが身長差ありすぎ(笑)頭一つ分違います。(^_^;)
石坂金田一はやはり良いですねぇ。第一に声が良いです。
加藤武の名ゼリフ「よし!解った!!」の切れも健在(さすがに容姿のお年は感じましたが^^;)
富司純子・尾上菊乃助親子の演技も素晴らしかった、佐清は今までの中でトップクラスに好きかも。
 

「犬神家の一族」レビュー
横溝ファン
 
全体的に旧作が人間の汚い面(金銭欲、愛欲、名誉欲)を戦後の混沌とした世相を上手くからめた映像で、いさいさオーバー気味な演出で見せ、ごつごとした印象を受けたが、リメイク作は、それらがあまり目立たないソフトな出来であった。
前作はあくの強い脇役陣の中で、ややもすると誰が主役の話なのか分からなくなりがちであったが、本作はあくまでも富司純子扮する犬神松子と息子・スケキヨ(尾上菊之助)の母子の愛情話にしぼったようであった。特に旧作にはなかった松子がスケキヨに言うセリフに、母の子を思う気持ちが良くあらわれていた。また、ラスト近く中村敦夫扮する古館弁護士が、すうっと、帰ってしまった金田一に対して言うセリフも旧作になく監督の金田一に対する思いが分かりグー。
オープニングとエンディングも旧作と微妙に変えており観客に対する監督の苦労が伺えた。富司純子は熱演。
しかし、室内シーンが7割位あるとちょっと息苦しくて(今の時代で、戦後の風景をロケで求めるのは厳しいけど…)、セリフ棒読みで感情表現の下手な人もいたし(フカキョン、仲代、木久蔵、中村敦夫は前作の役者のイメージ強くミスキャスト)、旧作は金田一の事件解明まで観客へ、徐々にヒントを出していたのに対し、本作はヒントをはしょった感じだし、大野雄二の心の残るメロディをそのまま使うと思いきや、途中すぐに谷川賢作のオリジナル曲になってしまった等々悪い面も当然ながら目に付いた。
 でもラストシーンがホントに良かった。市川監督の金田一シリーズを愛してくれたお客さんに対する心情が出ていました。
 なお、蛇足ながら、エキストラロケに応募した私もちらりと、那須駅前のシーンで、自転車に乗ったほんの後ろ姿だけ(私はいくらか猫背気味なので、すぐに分かった。)ですが、カットされず映っていました。
 

「犬神家の一族」レビュー
木魚庵
 
皆さんのご感想をお待ちしています。
 

(C) 2007 NISHIGUCHI AKIHIRO